シャープ3DプロジェクターXV-Z17000を見てきた【オーディオ&ホームシアター展】


ドイツで開催されたIFA2010に出展され話題になった、シャープの3D対応ホームシアター向けプロジェクター「XV-Z17000」がアキバのオーディオ&ホームシアター展に出展されたので見てきました。
参考:シャープ、「音展」に3Dプロジェクタを出展(AV watch)

DLP採用による「明るさ」「クロストークの少なさ」

既に国内での発売が決定しているソニー、ビクターはともに反射型液晶、たいしてZ17000はDLPを採用しています。
以下は発表されている3Dプロジェクターのスペック比較表です。

Z17000が際立っているのはその明るさ
ソニーと比較すると倍の明るさになっているため、眼鏡越しでどうしても明るさが足りなくなる3D視聴において絶大な威力を発揮します。

実際に視聴した感想は以下のとおり。

  • クロストークは感じられず。
  • シャッターによるチラツキも感じず。DLA-X7は場面切り替えの時、右目と左目の映像に違和感を感じたがそれもなかった。シャッターが閉じている時間が短いのかも。
  • 明るさは不満無し。ただし、今回音展の視聴環境が暗室ではなく、外からの光が漏れている部屋だったため評価できるレベルでは無かったかも。スクリーンは予想通りゲイン値が(1.2〜1.3)と高いキクチのマリブでした。
  • コントラストもまずまず(これも部屋が明るいため評価しづらいです・・・)。
  • カラーブレーキング(虹ノイズ)は気にならなかった

説明員の方いわく「クロストークの少なさ」「明るさ」はDLPならではとのこと。
たしかに三菱やビクターと比較してもクロストークの少なさは段違いでした。
一方2D映像は上映されなかったためよくわかりません。

メガネ2つ同梱&赤外線送信機内蔵、そしてコンパクト!

説明の方が強調されていたのが、完全なる3D対応。
他社製品がメガネやトランスミッターを別売にしているが、この製品はメガネ2つ同梱、そして赤外線送信機能が内蔵されていることをプッシュしていました。


筐体自体もかなり小さく、我が家にあるDLA-HD350の半分くらい?
そしてレンズの左側から3D同期信号が赤外線送信されています。


メガネはAQUOSと同じ「AN-3DG10」。
実際、同じメガネをかけたまま、後半はAQUOSを視聴できました。
後から追加しました感がどうしてもあるDLA-X7と比べると、3Dへの注力ぶりが伺えます。

国内発売未定だが3D重視の人は待ちか?

さて、そんなシャープのプロジェクターも実は国内発売未定、そして価格も未定となっています。
そもそも海外での販売も来春なので、11月に相次いで発売されるソニーVPL-VW90ESやビクターDLA-X7・DLA-X3と比べると半年近い遅れが。
一方、ソニーが画面の明るさに問題をかかえ、ビクターが3D映像の調整の甘さを残していることを考えると、XV-Z17000が国内発売されるまではまだ「待ち」が賢いのかなとも思います。



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↓理想はAQUOSとプロジェクターの2wayシアターですね。