LG D2342P-PN詳細レビュー 周辺部のクロストークに難有りか
結局安さにつられてD2342P-PN購入してしまいました。
早速色々ためしてみたので、レビュー記事を書いてみます。
内容物
- モニタと台座
- DVIケーブル
- D-subケーブル
- 電源ケーブル
- 3Dメガネ(普通+クリップオンタイプの2種類)
- CD-ROM×2(マニュアル+TriDef3D)
- TriDef3dマニュアル(英文)
- その他保証書など
メガネが2つ付いているのがお得です。
基本的な画質とインターフェース
- 発色:画面が明るすぎるためかデフォルトだとかなり白っぽい。色温度、コントラスト、明るさで調整すれば普通のTN液晶ぐらいの画質にはできる。
- 明るさ:明るい、というか明るすぎ。明るさ設定を最低にしてもまだ明るく目が疲れるため、nVidiaのドライバ側で明るさを抑えている。普段明るい画面で使っている人は特に問題ないかもしれない。
- シャープさ:
特に問題なし。明るすぎるためかドットが目立つがTNとしては標準的か。DVI入力にもかかわらず画面上部が滲む現象あり。もしかしたら3D表示時のクロストークにも影響しているかもしれない。「3D」設定の「L/R切り替え」によって滲みが発生する模様。設定を変えれば滲みはなくなった。 - 調整機能:色温度、明るさ、アスペクト比固定など最低限の設定項目はある。しかし、画質パラメータをいっぺんに切り替える機能がないため、3Dと2Dで設定を変えたい時は面倒。日本語対応しているのはわかりやすくてよい。
- 残像:lcdbenchで確認したが、今持っているBenQ E2200HDと大差なし。TN液晶としては標準的。
- 視野角:上下の視野角は相変わらず狭い。これも普通のTN液晶と大差ないだろう。
- 遅延:LCD Delay Checkerで確認したがE2200HDと同じだったので1f/sec程度の遅延と思われる。十分優秀。
とりあえず、普通の安いTN液晶だなあ、という印象でした。
ゲーマー的には遅延が少なかったのが嬉しい。
YouTubeで3D視聴
とりあえずYouTubeで3D対応の「攻殻機動隊」を視聴。
http://www.youtube.com/watch?v=Ya5eQ_QfAog
YouTubeはあらゆる3D視聴方式に対応しており、以下の方法でD2342Pのインターリーブ方式にも対応できます。
1.動画下部の「3D」をマウスオーバーする。
「水平」が表示されていないときは「他のオプション...」を選択。
2.「水平インターリーブ、垂直インターリーブ、チェッカーボード」を選択。
サンプル映像が再生される。奥行きがおかしい場合左右の映像が逆になっている可能性が高いので「3D」をクリックすると正常に戻るはず。
3.「うまく表示されました。動画に戻ります。」をクリックし見たい動画に戻る。
これで見る攻殻機動隊の予告編はかなり感動的でした。
他にもアバターのトレイラーなどYouTubeには無数の3D動画が落っこちているので、それを見るだけでもけっこう楽しめます。
StereoPhoto Makerで写真閲覧
3DSの時もご紹介したステレオフォトメーカーもインターリーブ方式に対応しています。
3D写真を読み込ませたあと「F4キー」を押すとインターリーブ方式で閲覧できるのですが、3DS撮影のファイルを見ると実機上で見るとき以上にアラが目立ちます…。
FUJIFILM 3Dが欲しくなりますね…。
PS3接続
AVアンプ経由ながら1080pと720pの3D対応モニタとして認識。
しかしいざBlu-ray 3Dソフトを再生させると映像がバグってしまいました。
やはりパススルーに対応しているAVアンプでないと駄目のようです。
仕方なく今回はモニタとPS3をHDMIで直結。
再生したのはこちらです↓
こ れ は す ご い !
海の映像は店頭でかなり見てきましたが、このソフトはかなりできがいいです。
後述する画面周辺部のクロストークや画面切り替わりじに左目から変化する違和感はありましたが、それでもこの鮮やかな発色はパッシブ型ならではでしょう。
ちなみにD2342PとPS3直結時には、PS3からリニアPCM2ch対応の機器として認識されます。
HDMIから出力された音声信号はモニタのヘッドホン端子から聞けますが、サー音が入っているなど推して知るべしな音質。
本格的にサラウンド音声を楽しみたい人はAVアンプ、もしくはサラウンドヘッドホンを用意してください。
動作確認したところマランツのHDMIセレクタ経由ならHDMI1.4対応しているようなので、PS3から出力されたHDMIに分配器をかまして、映像信号をモニタ直結に、音声信号はAVアンプに持っていくことを検討中です。
なお残念ながら3D対応ゲームは手持ちに無いため確認できませんでした。後日PSネットワーク復帰後にリッジ7やワイプアウトなどで検証予定。
3D画質の総評
- 発色:パッシブ型のおかげで10万円オーバーのテレビと勝負できる美しさ。明るさは正義?
- クロストーク:画面真ん中部分はクロストークをほとんど感じ無い。しかし画面周囲になると偏光フィルターの関係か、クロストークがかなり目立ち始める。
以下は自作のクロストーク検証画像。
推奨されるモニタから70cmの位置で撮影。
シャッタースピード、絞りはマニュアルで固定している。
メガネ無しで撮影。左右の目で見える点がずれて表示されている。
左目用レンズ越しに撮影。
右上で特にクロストークが大きく発生している。
Fine Pix Real 3Dのサンプル写真を表示し、同じく左目用レンズ越しで撮影。
中央部は大丈夫だが右上、左上の花びらにはっきりとクロストークが出ているのがわかる。
「クロストークが少ない」のを売りにするならば、もう少し改善してもらえると嬉しい感じでした。
添付意外の3Dメガネでも視聴可能
映画館で配られたRealD用3Dメガネでも問題なく視聴できました。
むしろ添付品より色合いが自然で驚いたのですが、一方クロストークが若干増えてしまいました。良し悪しですね。
同じく東京ゲームショウ2010で配布された3Dメガネでも視聴できました。
というわけで我が家には既に4つの3Dメガネがあることになります。
左右の視野角は悪くないので、複数人数での視聴もできそうです。
汎用性の高さと3万円を切る値段が魅力
クロストークに関しては少々残念な結果となりましたが、実際アバターの予告編などを見ていると、画面中心部に人物が映るのでそこまで気になりませんでした。
先日の記事に記載した右目映像の遅延も感じますが、まあ慣れます。一応。
ざっくりですがフレームシーケンシャルと比較したメリット・デメリットをまとめてみました。
<メリット>
- 本体価格が安い。3万円を切る値段でメガネ付き。
- サイドバイサイドやフレームパッキングなど主要な3Dフォーマットに対応している。
- メガネが軽い。
- メガネを充電しなくていい。
- メガネが2つついてくる。追加も安いのでお手軽。
- フレームシーケンシャル方式と比較して目が疲れない。
- 画面中央部のクロストークは非常に少ない。
<デメリット>
- 画面周辺部のクロストークが激しい。
- 縦解像度が半分になるため、はっきりと輪郭のある部分はギザギザになる。
- 距離、角度が限られており視聴時に気を使う。
大手メーカーによる初のパッシブ型3D液晶ということで若干粗も目立つわけですが、むしろ初物にしてはよく出来ていると思いました。
↓Amazonでも価格.com並の値段になってました。
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