CECH-ZVS1が実はすごいらしいので他のサウンドバーと比較してみた【PS3用サラウンドスピーカー】


先日発表されたPlayStationブランドとして出るフロントサラウンドスピーカー、CECH-ZVS1がどうもすごいらしい、というのが開発者のインタビュー記事で明らかになった。音質のレビューもある。
http://www.phileweb.com/interview/article/201007/02/68.html
気になった発言をピックアップ。

現在のシアター商品のマーケット動向を見てみると、2.1chのフロントサラウンドシステムが売上げの半分ほどを占めています。



CECH-ZVS1の開発時には、様々なジャンルのゲームを使ってテストすることで、PS3のゲームサウンドを最もいい音で楽しめるように「ダイナミック」、「ビビッド」、「スタンダード」、「ステレオ」という4つのモードを用意しました。

今回の製品ではPS3専用に特化して、「ダイナミック」と「ビビッド」で異なる2つの「S-Force」のモードを入れています。簡単に言えば、キャラクターのまったく違う広がり感のバーチャライザーを2つ搭載したことになります。

今回のモデルではダイアログ(台詞データ)の成分だけをDSPで抽出して、さらにそこに独自の処理をして明瞭感を高めています。したがって映画のタイトルをご覧いただいても、センターチャンネルがかなり聴こえやすくなっていると思います。本機の音響設計にはもちろんソニーのオーディオチームの者も関わっていますので、様々なリファレンスによる検証を重ねて、映画の音も仕上げています。


本体の横幅サイズは720mmです。このサイズにしたのは、ゲーム用として導入するユーザーの方々の使い勝手を想定したからです。イメージとしては32V型の液晶テレビとの組み合わせを想定して幅を決めました

アンプにはソニー独自のデジタルアンプ「S-Master」クラスのものを採用しています。32bitのDSPを搭載していますので、通常のホーム用のサラウンドシステムに搭載されているものとほぼ同じスペックを凝縮して載せているとお考えください。

またソニーのプレステ資金チートが始まりました。
※プレステ資金チート:PS3を普及させるため高品質なAV機能を無料、あるいはKYな価格で提供すること。初期PS3SACD再生機能、DLNA機能、トルネなどがこれにあたる。今rtypeが考えた言葉。



さて、では実際これまでのサウンドバーと比較して何がスゴイのかですが。
価格.comで上位に来ているサウンドバー達と比較してみます。

※価格はCECH-ZVS1が希望小売価格。それ以外は大手量販店価格。
こうして比較すると気になるのが以下の4点。
(1) HDMI非搭載かつ光デジタル端子が1つのみ
(2) 極端な出力の低さ
(3) リニアPCMマルチチャンネル非対応
(4) サイズの小ささ
やはり致命的なのは(1)。
HDMIがないならせめて光デジタル端子を複数つけてほしかったのですが、残念ながらレコーダーやXbox360、それにテレビは別途セレクタでつなげる必要があります。
結局以下のような光デジタルセレクタ(3000円程度)の増設は必須となるのでした。
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5 とても満足してます
5 リモコンがあるか無いかで大違い
5 光デジタル音声の切り替え機はこれが一押し
4 必要最低限の機能で良いのならお勧めです。
5 必要十分です
(2)は実際最大音量で聞くことなど殆ど無いので基本関係無いのですが音質への影響が若干きになります。
(3)はDolbyTrueHDなどの可逆音声を最大限発揮できない、というのはありますが、所詮フロントサラウンドなのであまり気にならない、と思います。
(4)は良し悪しで音の広がりが失われる分、住宅事情にやさしいサイズです。

というわけで、どうも入力端子の少なさが気になりますがサラウンドヘッドホンじゃ満足できない人のステップアップとしてはアリ。
ただ、結局セレクタなどを買い足して煩雑なケーブルまわりになるくらいならば+10000円強出してHDMI搭載のサウンドバーを買ったほうが安物買いのなんとか、にならないでしょう。
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5 もっと早く買えばよかった!
CECH-ZVS1がどこまで店頭で値下げされるかにもよるのですが(15,000円なら買い!)。
かくいう自分はPCモニタ用のサブスピーカーとして検討中です。
(9/29追記)Amazon価格は17000円弱。ちょっと微妙?



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