SONY HMZ-T1レビュー 若干視野角がシビアだが完成度は高い?


銀座のソニービルで行われているHMZ-T1の体験会に行ってきました。
一度に三人ずつ、かつ体験時間五分以上のため、日曜夜で40分以上の待ち時間。
既にインプレスで詳細なレビューが出ているので、気になった点のみピックアップします。
(参考URL:【新製品レビュー】HMDの新時代を切り開く!? ソニー「HMZ-T1」を体験する -AVWatch

大画面感と引き換えのシビアすぎる装着感

3月に体験した試作機と比べて、明らかに大画面感がアップしていました。
覗き込んだレンズの端いっぱいまで画面が広がっており、電子ファインダー風だった試作機と比較してより映画館風に。
ただ、これも散々ネットで言われていますがこうだと思う画面サイズには個人差がある模様。
自分には「2〜3m先に40インチ程度」と思いましたが、こればっかりは実際に覗いてみないとわからないでしょう。
一方、大画面感がアップしたのと引き換えにシビアになったのが視野角
説明のお姉さんにも再三大丈夫か確認されたのですが、数ミリ装着がずれただけでも画面がぼやけます
一度スイートスポットを見つけたら、おいそれと頭を動かせない感じで、なんだか肩がこりそうです。
装着後、重いので後頭部を壁につけたのですが、それにあわせてベルトが数ミリ動き、目とレンズの位置関係もずれてまたぼやけ状態。
これは装着感を改善した後継機が出る可能性大だと思います。売れればですが。

有機ELだけあってコントラスト比はずば抜けている

視聴できる映像ソースはソニー・ピクチャーズの最新作「アメイジングスパイダーマン」。
しかし、これがポスプロじゃないかと思うくらい立体感に欠ける内容で肩透かしに。
まあ色の鮮やかさは有機ELだけあって相変わらず美しく、黒色も完璧。
最も暗くなったシーンでは、パネル部分と、その周りの黒色部分との違いがわかりませんでした
これはすごい。

低音が弱いヘッドホン。カナル型を別途装着すべきか

自分は音質を聞き分ける能力をもっていないのですが、HMZ-T1のヘッドホンは明らかに低音が弱かったです。
オープンエアータイプだからか、はたまたHMDを振動させたくないのか、映画ソースだとかなり気になるスカスカ感。
ヘッドホン部は丈夫に収納できるので、HDMI対応のAVアンプ+カナル型ヘッドホンなどを、検討したほうがいいでしょう。
それだけで数万円の出費になるのが難ではありますが。

購入検討は店頭での試着をしてからでも遅くない?

とにもかくにもピッタリ装着できるかが実用性をはかる上で肝となりそうです。
おそらく30分番組を見るのに使う人はあまりいないでしょうから、長時間装着で疲れが来ないか店頭でじっくり確認するのが無難かと。
大画面3Dテレビが7万円を切る時代なので、自分の利用スタイルを考えながら最適の選択をしましょう。



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