【DMC-FZ28】普通のデジカメにプリズムをつけて立体写真【バリミラージュ】
2月 3D携帯ゲーム機『ニンテンドー3DS』購入
5月 3Dモニタ『D2342P-PN』購入
7月 3Dプロジェクタ『H5360BD』購入
3D環境が日々充実していた私ですが、ついに3D写真撮影にまで手を出し始めました。
といっても度重なる支出により金欠状態のため、こちらのサイトを参考にケンコーのプリズムフィルター「バリミラージュ」を利用した普通のデジカメ+立体写真アダプタという組み合わせです。
最安のステレオアダプタ
フィルタ自体の機能は単純で、プリズムで屈折させ、フィルタに入ってくる画像を2つの像にしてしまうだけです。
こうして画像を分裂させるさい数センチの視差が発生するため、立体写真になるという極めて原始的な方法。
原理はペンタックスから出ているステレオアダプタとあまり変わりません。
さてこちらの組み合わせの特徴は以下のとおり。
- 普通のフィルターの形をしているのでネオ一眼などフィルター対応デジカメなら何でも3D撮影ができる(フィルター径はステップアップリングなどであわせる)
- 視差が2〜3cm程度なので小さい物(昆虫など)を立体的に撮影するのに最適
ただし以下のような弱点もあります。
- プリズムの特性上、色収差が輪郭にかなり出る。
- 生産終了しているため入手困難。
自分はケンコーのアウトレットネットショップで売っていたので迷わず購入。
フィルター1500円+ステップアップリング500円のあわせて2000円で立体写真が撮れるのだからお買い得?
バリミラージュには若干の加工を
バリミラージュはそのまま使うと中心部にゴーストが出るため、フィルターの真ん中に黒いシールを貼ります。
普通の白いシールを筆ペンで黒く塗っただけの急造品。
さらに、本来レバーを色々な角度に変えることで4分割できたりもするのですが、立体写真撮影には邪魔なだけなのでセロテープで回転機構を封印。
これで立体写真フィルターへと生まれ変わりました。
というわけで、バリミラージュを愛機FZ28につけた結果がこちら。
謎の黒い棒が付いている意外はそれほど目立たない外観です。
これなら目立たず立体写真が撮れる…かも?
ディフューザーもどきを装着
こちらフィルターをつけたことで光量低下は免れません。
必然的にフラッシュの利用頻度が上がるため、なんちゃってディフューザー(ストロボの光を拡散させ影をぼやかせる)を作成。
これも作りは単純。白いクリアファイルにカメラのレンズ部分を押し当て円形にくりぬき、四角く切り取るだけ。
はい、見た目はアレですがお手軽立体マクロ写真撮影機の完成です。
お値段0円!(クリアファイルは販促品を流用!)
実際にディフューザーをつけた場合とつけなかった場合、かなり差が出ます。
【ディフューザー無し】
【ディフューザー有り】
適当に作った割には、立体マクロ撮影に最適の光がだせています。
とりあえずフィギュアを撮影してみた
※平行法で立体視できます。
見事立体写真が撮影できました!
が、よく見ると輪郭部分に色収差(赤、青などのブレたような線)がしっかり出ています。
このフィギュアは黒い部分が多いので目立ちませんが、赤青を含むオブジェクトだと輪郭がぶれ、うまく立体視出来なくなります。
先ほど紹介したサイトに補正方法が紹介されていますが、かなりの手間。
1500円ということで、画質面で過度な期待は避けたほうがよさそうです。
なお、撮影したJPEGはステレオフォトメーカーを使えば3DSやPS3で見られるMPOファイルに変換できます。
■参考記事:3DS カメラ活用法〜iPhoneで撮影した3D写真も!
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