3DS カメラ活用法〜iPhoneで撮影した3D写真も!


無事通販で予約したニンテンドー3DSがやってきました。
ゲームも面白いのですが、おまけ機能のはずの3Dカメラもなかなか楽しいです。
というわけで今回は3DSのカメラ撮影について、色々な活用方法を調べてみました。

SD経由でPCにファイルをコピー

3DSに刺さっていたSDカードをPCにさせば、何の障害もなく閲覧ができます。

普通のデジカメ同様DCIM\100NIN03というフォルダの中に2D写真のJPEGと3D写真のMPOファイルが入っています。
これを対応しているアプリで開くなり、バックアップをとるなりして連携ができます。
さてこの見慣れない拡張子であるMPOですが「マルチピクチャーフォーマット」のファイルにつくもので、フジやパナソニックが出している3Dデジカメでも使われている共通規格です。
そのため、3DSで撮影したSDカードを3Dビエラにぶっ挿せば、そのまま3D閲覧ができます。大画面なので余計アラが目立ってしまうという難点はありますが。
ただ残念ながら自分が利用している写真管理ソフトPicasaMPOに対応していないため、現時点では手動でバックアップをとっています。
これについてはPicasaのサポートコミュニティで要望が出ているなど少しずつユーザーのニーズが高まっているようですので、Googleの動きに期待です。

ステレオフォトメーカーで色々な3D形式を楽しむ

3D写真編集ソフトの定番「ステレオフォトメーカー」はフリーウェアながら強力な機能を備えています。
3DSMPOファイルにも対応しているため、撮影した写真に対し色々な加工が可能です。

アプリを起動後、画面にMPOファイルをドラッグアンドドロップするだけで画像が開けます。
しっかり左右の目用の画像が表示されているのがわかります。
さらに「ステレオ形式」メニューから「アナグリフカラー表示」を選ぶことで、昔懐かしい赤青メガネ用画像になります。

画像の左右入れ替えもできるので、裸眼立体視の「平行法」「交差法」画像を作ることも(見方はこちらのページ参照)。
↓平行法画像

↓交差法画像

↓「プルプル3D」などとも呼ばれるGIFアニメ

ステレオフォトメーカーは他にもインターレース3D液晶向け表示、視差調整など紹介しきれないくらいの機能を搭載しています。
3D写真を取り扱うなら必須とも言えるソフトです。

普通のデジカメで撮った3D写真でMPO自作

これまでとは逆に3DS以外で撮影したMPOファイルを3DSで視聴することもできます。
そしてMPOファイルは、特殊な機材がなくても両目用の2枚のJPEG画像、それに前述のステレオフォトメーカーがあれば、作成可能です。


(1)デジカメで左目と右目用の写真を撮影(撮影位置を左右で数センチずらす)
<左目用>

<右目用>


(2)PC上に(1)で撮影した2つの画像をコピー


(3)「ステレオフォトメーカーのファイル>左右の画像を開く」で(2)の左目用の画像を開く。


(4)もう一度ダイアログがでるので(2)の右目用の画像を開く


(5)「調整>一発簡単左右位置調整モード」で左右の画像の位置ズレを修正(この写真の場合はフィギュアの口の位置にあわせました)


(6)左の画像がちゃんと左目用の画像になっていることを確認。もし左右逆の場合は「表示>左右画像の入れ替え」を行う。


(7)「編集>サイズ変更」で横幅を640に変更


(8)「編集>トリミング>定形トリミング(640x480)」で3DSの画面サイズにトリム


(9)「ファイル>MPファイルとして保存」を選択後、3DS用のSDメモリ内「DCIM\100NIN03」にコピー。


(10)(9)のファイル名を「HNI_00XX.MPO」に変更。XXはフォルダに既に入っている写真と連番になるように(たくさんある時はお〜瑠璃ね〜むなどのリネームツールが便利)。


(11)3DSにSDをさしなおし、スライドショーを見ると、管理ファイルが更新され見られるようになる。


ちなみに、今回作ったファイルは以下の画像です。

このファイルをダウンロードし上記の(10)(11)の処理を加えれば3DSでそのまま閲覧が可能なはず。
3DSのカメラで撮影するより遥かに綺麗に撮れるので、3D液晶の真価を確認したい方は是非。
ちなみにiPhoneで3D写真を撮るならば3D Camera3D Camera - Juicy Bitsというアプリがおすすめ。

片目用の写真を半透明で重ねながら右目用写真が撮れるため、視差がどれくらいになるか、とてもわかりやすいです。

3D撮影入門としてはアリ。動画撮影と共有機能にも期待!

さて、このように自分で撮った画像だけでなく、SD経由でネット上での立体写真交換が可能なため、既にふたばちゃんねるではフィギュアの立体写真が共有されるなど、微妙に盛り上がりつつあります。
3D動画撮影も前向きに検討されているようなので期待がもてます。自分で3D動画をエンコードして再生することもできる可能性が高いですし。
あとは、せっかくなので「うごメモ」のようにネットで3D写真を簡単に共有できると3DSの魅力がさらに広がるのではないでしょうか。
というわけで3DSからTwitterにダイレクトで3D投稿&閲覧できたらなぁ…と未来に期待を寄せてしまうのでした。